モブYのポケカ戦記

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【ルールヤクザ】かつて存在した「ジャッジとパンプスマッシュ」とは

上級プレイヤー用ルールガイド ver 3.1 ※2022年6月3日(金)より適用開始

www.pokemon-card.com

https://www.pokemon-card.com/assets/document/advanced_manual.pdfwww.pokemon-card.com

これにより、この記事を書いている2022/9/14(水)時点では解決されています

しかし更新されるまでは、ポケカのルールに首を突っ込むとぶつかる奇問になっていました

ジャッジとパンプスマッシュ

パンプスマッシュとは

テラキオンEX

BWのカードのため使えるレギュレーションはエクストラと殿堂です。

テラキオンEXが持つ下の技。エネルギーは闘闘無で90ダメージ。

効果は自分の手札から基本エネルギーを2枚選び、ベンチポケモンに好きなようにつける。

この基本エネルギーを2枚選びが問題になっていました。のぞむならと書かれていないので、この効果は必ず行うのと、「2枚まで」はなく「2枚」。これにより必ず2枚付けないといけません。

※ルールガイドの例では基本闘エネルギーですが記載ミスでしょう

具体的な裁定

  • 現在⇒手札に2枚あっても、1枚または付けないことができます。
  • 更新前⇒手札に2枚あるなら必ず2枚付けます。2枚付けられない場合は、本当に手札に2枚ないかジャッジ等の第三者を呼んで確認してもらって下さい。

一応実際のQ&Aはこうなっていって、ジャッジを呼べとは書かれていません。がこの手札に基本エネルギーがあるかどうかは、あっても付けなかったとしても、次の相手の番にこちらの手札を公開する手段がない限り分かりません。

(強いて挙げるならパンプ後の自分の番でハンド干渉をせず、次の相手の番でトップでエネを引いたとしても直後に博士等でエネを2枚捨てた場合等)

ではつけなくていいのでは?⇒ルール上ではつけないことはできない=あれば必ずつける

と前提を話したところで、解説に入ります

どうしてこうなった

「まで」の有無

炎の結晶とエネルギー回収を例に挙げます。

炎の結晶 エネルギー回収

炎の結晶はトラッシュから炎エネルギー3枚を手札に加えますが、3枚までではなく「3枚」。トラッシュに3枚あれば必ず3枚を加えて、1枚や2枚だけはできません。0枚はまでの有無関係なく、炎の結晶自体を使うことができません。

トラッシュに1枚または2枚ある場合は、その分だけ加えます。

エネルギー回収は「2枚まで」なので、トラッシュに2枚あっても1枚だけ手札に加えることができます。

手札と山札のルールが違う

山札からは対象のカードがあっても持ってこないことができます。

例えば、クイックボールで山札を見て、たねポケモンがあったとしても、対象なしor持ってきませんと宣言し加えないことができます。好きなカードを加えると書かれている場合はできません。

手札も山札と同じで相手から見えないし、同様の処理でいいのでは?と思いがちですが、山札の対象なしができるのは、相手から見えないからではなく山札のルールだからです。

複数枚のカードを選ぶ場合は、指定された数より少ない枚数でも選べます。また1枚も選ばないこともでき~のルールは山札にしかありませんでした。よって手札にこのルールは適用されません。

似たような理屈として、入れ替えた場合バトルポケモンが受けている特殊状態や技の効果はなくなるが、特性の効果はここには書かれていないためなくならない。というのがあります。

パンプスマッシュは手札にそのルールがないため、までの有無で挙げた炎の結晶と同じ処理になります。炎の結晶は相手も確認できるトラッシュのため、3枚ない場合は本当に3枚ないのかは明らかです。

(トラッシュは相手も確認できる=見えている。このことから公開の概念はあるのは明らかなのに、非公開の概念は禁忌扱いされるのがよく分からない。)

しかし手札はトラッシュと異なり、相手からは見えません。もちろん相手に見せる指示もないのでしてはいけません。そこで第三者を登場させる必要があります。

これがジャッジとパンプスマッシュです。

最初に述べた通り、今はこの問題は起こらないのでご安心を。

ナタネの活気とヒスイのヘビーボール

これも更新前はパンプスマッシュと同じ、ジャッジとナタネの活気もしくはヒスイのヘビーボールをしないといけなかったのか?と思いきやそうではありませんでした。

ナタネの活気

ナタネの活気

溶接工と異なり、先にドローを行います。またパンプスマッシュと異なり、「2枚まで」になっています。1枚も付けないことはできます。

溶接工
※これはエネを付けるのが先。炎エネを1枚も付けられない(付けない)なら、溶接工自体が使えない。

1枚だけができるのは「まで」のルールを適用すれば分かるのですが、1枚も付けないができるのかが分かりにくかった。その後、の前に書いてあることができれば、その後、の後に書いてあることはできなくてもいいのですが、自分は見えて相手は見えない手札からなのが惑わされる点。

ちなみに、更新後は溶接工が空うちできるのでは?と思った人もいるかもしれませんが、これは以下のルールが適用されてできません。

トレーナーズや特性の効果で、1枚も選ばないことによって状況の変化が何も起きないことがわかっている場合は、そのトレーナーズや特性を使えません。

次は自分も相手も確認できないが、山札ではないサイドからが問題になるカードです。

ヒスイのヘビーボール

ヒスイのヘビーボール

これも一見、たねポケモンがいなければ入れ替えようがないから、山札と同じ対象なしができるのでは?と思いますが、更新前はサイドは山札ではないためそのルールが適用されず、ジャッジとヒスイのヘビーボールが発生する…

そのはずですが、更新前から選ばないことができる裁定になっていました。

最後に非公開領域論争について

「用語は存在しない」が「概念は存在する」

更新前は山札の対象なしができるのは山札のルールだから。パンプスマッシュが必ず付けないといけないのが、ポケカに非公開領域が存在しない証明だ。山札は山札、手札は手札、サイドはサイドのルールを個別に覚えるもの。

と一理ありましたが、更新後はポケカに非公開領域はあると完全に言い切れます。


P41/67

相手からオモテが見えていないカードというのが根拠

そしてその対象が山札、自分の手札、ウラになっている自分のサイドと明記されている

この3か所を相手から見えない「非公開領域」と定義して不都合はありません。非公開領域という言葉を使う必要はないとしても、これを非公開領域の概念ではないと言うのは無理があるのでは。

最後まで読んでくれた方、ありがとうございました